お中元のお返しはいつまでにすればいいの?

お中元を頂いた際、お返しをするのかどうかはとても悩むところですね。そもそもお中元とは、贈る側が「いつもお世話になっています」とか「あなたの事を思って」という意味を込めて贈るものなので、それに「お返し」が来ては、送った側が増々恐縮してしまいかねません。

なので、本来お中元のお返しは不要とされています。お年玉をもらった子供が子供自らお返しをしないのと一緒ですね。

しかし、お年玉を知人からもらった時、親はその知人に対して何かしらお礼を別のかたちでする事も多いのではないでしょうか。お中元もそれとよく似ていて、本来お返しは不要なのですが、しなくてもいいかと言うとそうでも無いのが現状です。

お中元のお返しについてお中元の起源などと共に考えてみたいと思います。


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お中元の起源

お中元は中国の道教に由来しています。道教の神の一人である中元の神は赦罪の神とされており、その生誕を祝う際は日夜火を焚き、死者の罪を赦してもらう儀式が執り行われました。その中元の生誕が7月15日。お中元にあたります。お中元とは「贖罪」つまり、物を貢いて罪を赦してもらう日だったんですね。

日本でも夏のこの時期は盂蘭盆会と言って、先祖の霊を祭る行事がたくさん行われており、道教の伝来と共に中元の行事は日本に定着しました。

しかし、室町時代以降、徐々に中元の儀式は縮小されていきます。大袈裟な儀式を執り行う事は少なくなるものの「物を貢ぐ」という行為は習慣として残ります。そして先祖や神に供える罪を悔い改める為のお供え物だったものは、時を経て「敬う相手に贈るもの」となり、それが現在の「お中元」となったのです。


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お中元のお返しはいつまでにすればいいのか

元々は神様へのお供え物で、許しを請う為にお供えする物を意味していたお中元。つまり、贈る側が物でお返しを求める類の物ではありません。また、現代が持つお中元の意味するところも「お世話になった人への感謝のしるし」なので、本来はもらった側がお返しをする必要はありません。

しかし、昨今はSNSの「いいね!」やLINEで既読になったのに何も返事が無い事を「既読スルー」と呼称してみたり、何かと「お礼」や「返事」にナーバスな時代です。また、元来のお中元の持つ意味合いから少々離れて、“普段お世話になっているからちょっとした「お礼」”という感覚でお中元を贈る方も増えています。頂いたお中元には何かの形でお礼をした方がいいですね。

また、お中元は7月上旬ごろに贈るものとされていますが、お礼は頂いたら即する事が鉄則。お中元の時期であればお中元として、お中元の時期を脱してしまっている場合には御礼として贈るのがマナーです。

それらの時期を逸脱してしまったり、物でのお返しがはばかれる場合には、お礼のお手紙やメール、LINEなどでもいいですね。そしてお歳暮などで改めてお礼の品をお渡しするのも良いでしょう。文章という媒体でお礼を述べる場合にはそれぞれのマナーに留意して下さいね。

まとめ

恐らく今後、お中元はバレンタインデーが「友チョコ」を贈りあうようになったように、親しい友人に季節のプレゼントというように形を変えていくことでしょう。

それは中元の神様のお祝いの儀式から、先祖の御霊を偲ぶ儀式に、そして宮中での品物のやり取りに変わり、現代のお中元に姿を変えたように時代とともに変化するものです。

お中元のルーツやルールを知る事や理解する事も大切ですが、何を頂いてもお礼は速攻、お礼の品もぬかりなく。という事を心がけた方がいいですね。まずは何かを頂いたら「お礼の意思」を示す事が何よりも大事です。



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